南薗千賀子さん
プロ・マニアによる
役立ち情報満載の知恵袋コーナー。
花のお話
花に関するお話しvol.3(北九州市)
暑い夏でも涼し気に咲く。古くから愛されている夏のお花~桔梗~
日本人に古くから愛されていた桔梗の花。
秋の七草の一種とも言われていますが、桔梗は日本の夏の代表的なお花です。
桔梗が出回るのは6月から7月頃。
英名で「Balloon flower(バルーンフラワー)」と呼ばれるように、つぼみの形が風船のように膨らんでいるのは愛らしいですね。
お店で目にするには、切り花が多いと思います。
花言葉は、「永遠の愛」「誠実」「従順」「深い愛情」などがあります。
色別の花言葉は、紫の桔梗「永遠の愛」「「変わらぬ愛」「気品」。
白色の桔梗「清楚」と、なっています。
桔梗は日本の家紋にも多く使われ、日本人に昔から馴染みのあるお花でした。
近年は、野生の桔梗は個体数が減り、絶滅危惧種に指定されていますが、園芸品種では多くの種類が出てきています。昔から漢方でも「桔梗根」として古くから使われており、桔梗は、結構身近なお花なのです。
そんな桔梗を、今年の夏は涼し気に飾ったり、育てたりしてみませんか?
【桔梗の切り花のお手入れ方法~切り花~】
桔梗の切り花は、日持ちする方です。
大きいつぼみが開くところが見れることがあります。
沢山の小さなつぼみを付けている切り花もありますが、全部のつぼみが開くのは少し難しいのですが、ある程度の大きさのつぼみは、切り花の栄養剤を使うと花を咲かせていきます。
水あげがあまり良い方ではないので、余分な葉っぱは取り除いて飾ってください。
また、茎は斜めに切って、切り口から出た白い汁は洗い流してください。
【桔梗の育て方~鉢植え~】
鉢植えの場合、風通しの良い、日の当たる場所に置いてあげてください。
日当たりの良い場所を好むので、日陰ではあまり育ちません。
水やりは、表面が乾いたらたっぷりとお水をあげてください。
夏の暑い時期は、特に乾燥しやすいので、土の表面を乾かしすぐ内容注意しましょう。
お花が終わったら、半分ほどの場がさでカットしてしまいましょう。
半分でカットすることで、脇芽が伸び、再び秋にはお花が咲いてきます。
鉢植えの場合、根が沢山になったら植え替えしてください。
根が沢山張っていたら、すこしほぐしてから植えましょう。
日当たりが良ければ、園芸初心者の方にも育てやすいお花になっています。
店頭でみかけるものは、ほとんどが一重咲きの青紫色の桔梗が多いです。
園芸品種としては、八重咲のものから、ピンクや白といったものも出回っています。
和を代表する桔梗の花を、夏の風物詩として是非、お家でも楽しんでみてくださいね。